千石歯科通信
院長およびスタッフより歯科に関する情報を発信2019年7月29日
みなさん、こんにちは!千石ひかり歯科です。
初めて入れ歯をお使いの方は「入れ歯は寝る時に外した方が良いのか」「外した入れ歯はどう保管すべきか」など、日々の入れ歯の取り扱いにご不明な点も多いと思います。
そこで今回は就寝時における入れ歯の取り扱いについて、詳しくご紹介していきましょう。
寝る時は入れ歯を外した方がベスト
まず就寝時の入れ歯の装着についてですが、寝ている間は入れ歯を外しておくことをおすすめいたします。
その理由として、就寝中はお口の中が1日の中で最も雑菌が繁殖しやすいこと、また入れ歯の材質となるプラスチックも細菌の温床となりやすいことなどが挙げられます。
特にご高齢の方の場合、お口の中で増殖した細菌が寝ている間に肺の方に入り込むと、『誤嚥性肺炎』を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
もし「入れ歯を外すとどうしても寝られない」という方などやむを得ない場合は、次に挙げる就寝前のお手入れをしっりおこなうようにしてください。
就寝前の入れ歯のお手入れ
1日装着していた入れ歯には、多くの汚れや雑菌が付着しています。
したがって就寝前には必ず、入れ歯専用のブラシで丁寧に汚れを落としましょう。
特に部分入れ歯の方は、ご自身の歯に装着する金具(クラスプ)もしっかり磨いておかないと、金具をかける歯がむし歯になる恐れがあります。
ただ入れ歯をブラシで磨く際は、ブラシで強く磨いたり、歯磨き粉を使用したりするのは控えてください。
強く磨いたり歯磨き粉で入れ歯を磨いたりすると、入れ歯の表面に細かい傷ができてしまい、その傷に雑菌がたまりやすくなります。
また入れ歯はプラスチックでできているので、熱湯に浸したりすると変形してしまいます。
入れ歯はぬるめの流水にひたしながら、ブラシで優しく汚れを洗い流していきましょう。
お口の中の清掃も忘れずに
寝る前に入れ歯を外したら、お口の中をキレイにするのも忘れないようにしましょう。
先にも述べたように、お口の中は寝ている間が最も細菌が増殖する時間帯になります。
総入れ歯の方も歯ぐきや粘膜を柔らかいガーゼ等でぬぐうなどし、お口の中を清潔に保つようにしてください。
入れ歯は清潔な水の中に保管する
最後に、寝る前に外した入れ歯は乾燥しないよう、入れ歯のケースに清潔な水をいれて水中に保管します。
その際、ケースの中に入れ歯洗浄剤を入れておくと、入れ歯をより清潔にお使いいただくことができます。
まとめ
入れ歯は雑菌が繁殖しやす性状となっているため、1日に1回はしっかり汚れを落として清潔に保つよう心がけましょう。
入れ歯の取り扱いについて他にもご不明な点などございましたら、お気軽に当院までお問合せください。