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インプラントは『第2の永久歯』となり得たか。

みなさん、こんにちは。梅雨の時期になりましたね…じめじめしたこの時期が苦手な院長です。
当院は「一生自分の歯で食べよう」という理念をもって、スタッフ一同診療に励んでおります。しかしながら、虫歯や歯周病などによって既に自分の歯を失ってしまっている患者様も多くいらっしゃいます。
失った箇所を補う治療法を欠損補綴治療と呼びます。欠損補綴治療には「ブリッジ」や「入れ歯」そして「インプラント」治療が挙げられます。現在の骨に密着するオッセオインテグレーションタイプのインプラントの誕生から半世紀以上が経っております。
厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のためのQ&Aによると、無歯顎治療におけるインプラント治療の優位性は総義歯やブリッジに比べて、患者の総合的満足度、発音機能、審美性、咀嚼機能、食事の快適性(食品選択能力)に優れる、と報告されています。
部分的な歯の欠如も含めて、インプラントを治療の第一選択肢として希望される方も多くなってきています。インプラントは『第2の永久歯』として期待されているのです。

天然歯とインプラント。似て非なるその構造。

例外もありますが、基本的にインプラントは人工歯根(フィクスチャ―)とアバットメント(連結部)、そして人工歯冠の3つの部品から構成されています。
チタン製の人工歯根を骨の中に埋め込み、その上に人工歯冠をアバットメントで連結していく仕組みです。そのため、インプラントは天然歯の構造とよく似ており、骨と直接結合する人工歯根が“天然歯の歯根部”、その上の人工歯が“天然歯の歯冠部”と同様の役割を担ってくれます。
しかしながら最大の違いもあり、インプラントには天然歯の持つ最大のバリアーであり感覚器である「歯根膜」が存在しません。

何でも美味しく食べられます。でもちょっと違うんです。

インプラントは人工歯根が直接顎の骨と結合し、天然歯の歯根と同じように噛む力を支える機能を果たしていきます。
そのため食べられる食品の種類や硬さなどもこれまでと変わらず、歯を失う前と同じように食事を楽しむことができます。しかしながら、歯を支える靭帯であり、感覚器である歯根膜はインプラントに存在しないため、果たして日常の様々な歯に加わる力がインプラントにどのように影響しているのかは、まだ完全にはわかっていません。

それでもインプラントは歯を失った方の「福音」となり得る。

再生医療やインプラント治療が一般的になり、新しい概念が急速に移り変わっていく中、その根拠(エビデンス)が追い付いていない点も多々あります。
しかし歯の欠損補綴において、インプラント治療なら問題のない天然歯を削る必要もなく、他の健康な歯への負担を軽減し、まさに補うことが可能です。
エビデンスとされた研究報告の23%が2年以内に脱落するという報告もあります。(ShojaniaKGetal.,2007)
過去の文献が全てではなく、私たち歯科医師は、患者様の骨格、持病、体癖、社会的環境、加齢変化、パーソナリティー等々、様々なものを診てインプラント治療を行っています。
どうか一生自分の歯で食べられるように。あなたにインプラントが必要か、私たちに診せてほしいと思っています。