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骨がやせても総入れ歯がくっつく理由
歯がなくなってしまった場合の治療選択肢の一つに入れ歯があります。
全部の歯をなくした際の入れ歯を「総義歯」「全部床義歯」と呼びます。
歯を失う時の条件によっては、歯を支えていた骨が大きく吸収してしまい、
特に義歯で覆う面積が少なく、
よく動く舌が存在する下顎の総入れ歯は難症例とされることが多いです。
現在では、無圧概形印象採得、
ティッシュコンディショナーや治療用義歯を用いた機能的精密印象採得、
ゴシックアーチによる水平的な顎間関係の確認など、
適切な施術が行えれば80%の義歯はしっかりと吸着し安定を得ることが出来ます。
しかしながら、残り20%近くはいまだ難症例とされます。
以下にその診断基準をあげます。
・顎堤形態
・舌下ヒダ部(口底部)の組織の形状、硬さ
・後顎舌骨筋窩部の余裕
・レトロモラーパッドの形状、硬さ
・舌後退位の幅
・下顎位の安定性
・顎関節の状態
・唾液吐出量(ドライマウスの有無)
・オーラルディスキネジアの有無
適切な診査、診断が大事になります。
条件の悪い中でも、義歯の研磨面形態の工夫や
インプラントの応用(インプラントオーバーデンチャー)、
軟性材料の応用などで対応することもできます!
義歯でお困りの方は一度ご相談ください。
千石駅徒歩6分の歯医者
「千石ひかり歯科」院長
天野 大地