コラム
院長およびスタッフより歯科に関する情報を発信入れ歯トラブルの原因と回避方法を徹底解説
皆さん、こんにちは。
千石駅徒歩6分、茗荷谷駅徒歩10分の千石ひかり歯科です。
入れ歯をお使いの方は、入れ歯のトラブルでお困りになった経験があると思います。
ですが、入れ歯のトラブルは回避することが可能なものが多くあります。
入れ歯のトラブルでおそらく最も厄介なのが、痛みが出ることです。
とくに食べる時に痛いのは、お食事をまともに摂れなくなってしまうこともあります。
なんらかの事情で歯を失って歯ぐきだけになり、入れ歯を乗せる部分にあたる「顎堤(がくてい)」という部分は、加齢などによって収縮して痩せてしまうことがあります。
そのため、入れ歯を作った当初は問題がなくても、歯ぐきが痩せて入れ歯が合わなくなってくると、食べものを噛んだときに力が1カ所に集中してしまい、それが痛みの原因になってしまいます。
このトラブルは、新しく入れ歯を作り直すことで解決しますが、またしばらくして顎堤の収縮が進めば、同じことが起きます。
入れ歯を入れていると話しづらい、と訴える方もいます。
これは入れ歯がお口の中に入っていると、声を出したときの「共鳴」が乱れるためです。
また、言葉を発する時は舌を細かく動かす必要がありますが、入れ歯が舌の動きを邪魔してしまい、うまく発音できなくなることがあります。
入れ歯を作って時間が経つと、入れ歯が合わなくなってより話しづらくなってしまいます。
入れ歯を製作してから年月が経つと、先に述べたように歯ぐきが痩せてきたり、入れ歯自体が劣化して少しずつ変形したりして、食べ物が噛みづらくなることもあります。
入れ歯はどんなに精密に作っても、人が製作したものですので経年劣化していきます。
毎日使っていると変形していることに気づきにくいですが、入れ歯の寿命は5年〜10年程度です。
合わない入れ歯を無理して使い続けていると、健康な残存歯にも負担がかかり、歯の寿命を短くしてしまう原因となります。
また、痛いからと入れ歯を使わずに柔らかいものばかり食べていると、栄養をしっかり摂取することができず、病気や認知症になる可能性を高めることにつながります。
入れ歯には寿命があるため、入れ歯を調整したり新しく作り直したりすれば、トラブルの改善が見込めます。
入れ歯が外れやすい場合は、顎の骨が痩せてきている可能性が高いため、入れ歯安定剤を使用する、粘膜面に裏打ちするなどの方法で改善することもあります。
入れ歯もご自分の歯と同じように、定期的にメンテナンスが必要ですし、その際には歯ぐきの状態などをチェックすることも大切です。
お食事や会話を楽しむことは、健康寿命を延ばすことにもつながります。
作りっぱなしで放置せず、入れ歯とお口のケアを続けて、いつでも使い心地の良い状態を保っていきましょう。